アテ

イタリアンバー

5.0（4）

魅力度 5004pt

ステマ?度

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狛江市東和泉１丁目２１−１第二セイワビル 104 MAP

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GoogleMap のレビュー

sanokuni（106）

2024/05/30

5.0

アテ（東京都狛江市／最寄駅：狛江）小田急線狛江駅南口から徒歩2分、駅前の小さな飲み屋街の細い路地裏に2021年10月にオープンしたクラフトビールバー「アテ」。地元で有名な「寿し処おお田」の2軒となりで「中国料理好華」の向かいの物件。店名を表記した看板などはなく、入口に扉のない開放的な空間。店内は奥に細長い造りで、カウンターに赤いソファー椅子が並んでいる。天井にはシャンデリアがつり下がっていて、昭和のスナックのような雰囲気。メニューは国産や海外の厳選したクラフトビールの他、メスカル（メキシコ特産の蒸留酒）や自家製リキュールを使ったお酒がラインナップ。フードメニューは名物のナポリタンの他、お酒のアテとなる軽食を提供している。営業時間は20:00～26:00（深夜2:00）で、深夜営業のお店が少ない狛江駅前では貴重なお店。仕事上がりに軽く飲み来る飲食店関係者も多いようだ。日・月は昼12:00～16:00の昼飲み営業もしており、定休日は火・土。飲食店にとって稼ぎ時と言われる土曜日を定休日にしているのは珍しいが、飲食店や接客業など土日に働いているお客さんもいて、平日休みだと近所で飲みに行けるお店が少ないという声を救うため、あえて土曜日を定休日にしたそうだ。というのは建前で、本当は店主が土曜日に他のお店に飲みに行きたいかららしい(笑) この日は金曜日の夜21:30過ぎに訪問。近くの狛江湯でサウナに入ってしっかり汗をかいてから、美味しいクラフトビールを飲むのが何でもない日のちょっとした贅沢。 ●ライトステップ（abv5.5%） 1300円（350ml）山梨県小菅村に本社を置くファーイーストブルーイング（Far Yeast Brewing）のクラフトビール。こちらのライトステップ（Right Step）は「Pink Boots Collaboration Brew Day」に参画して醸造したビール。「Pink Boots Collaboration Brew Day」とは、アメリカの「Pink Boots Society」が中心となり国連が定めた「国際女性デー」にあわせて、ビール業界における女性の役割の認知度を高めようとの理念で始まり、毎年3月8日前後にビールを醸造する取り組み。台湾出身のEllen氏、ゲストブルワーとしてイタリアから来日したAlessia氏の2名の女性ブルワーをメインに、様々な職種の女性スタッフが企画から仕込みまで携わったプロダクト。性差による外部からの固定観念を打ち破りたいと選んだスタイルは、力強いRye IPA。ライ麦由来のほんのりとしたスパイシーさと、5種類のホップの鮮烈なトロピカルフレーバーが華やかながらパワフルな女性を連想させる味わい。華やかなラベルデザインは、山梨県甲府在住のイラストレーター神山奈緒子氏が手掛けており、「国際女性デー」の象徴でもあるミモザの他、ライ麦、ホップと、イタリア、台湾、日本と今回のプロジェクトに関わったメンバーの出身国から連想される花々をモチーフに取り入れているそうだ。 ●ミヤマショウブ（abv6.5%） 1400ml（250ml）長野県山ノ内町で文化ニ年(1805年)創業の老舗酒蔵「玉村本店」が作るクラフトビール。2004年から地ビールの醸造を始め「志賀高原ビール」のメーカーとしても有名。こちらの「ミヤマショウブ」(miyama "shoubu" 木樽熟成山伏）は750mlのワイン瓶に瓶詰めされたプロダクトで、ワイングラスに注いで提供される。自家栽培の酒米「美山錦」を使った仕込んだブロンドエールを、ステンレスタンクでブレッタノマイセス（野生酵母）とともに7ヶ月発酵、熟成をした後、500Lのオークの大樽でさらに8ヶ月熟成したビールを中心。さらにオークの香りをバランスするために、同じくブレッタノマイセスを加えてステンレスタンクで9ヶ月発酵・熟成をしたビールも2割弱ブレンドして瓶詰めされている。立ち香はサイダーのような甘い香りと酸味があり、口に含むと米由来の甘い味わいとライムとかのような青い柑橘のような印象に、杉や松のような針葉樹の清々しいニュアンス。木樽由来の香りと菖蒲由来のスパイシーさも感じられる。全体的にビールというよりワインに近い印象。ビールとしてはかなり異質な味わいだけど、イタリアンやフレンチ、和食の天ぷらに合わせても良さそうで食中酒としてかなり幅広いシーンで使えそうなお酒。 ●夜のナポリタン 1200円お店のイチオシメニューのナポリタン。2.2mmの極太麺を使ったモチモチなスパゲッティで具材はベーコン、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームとシンプル。仕上げにパセリを手でちぎって散らして、調味料には粉チーズとタバスコの代わりに自家製の山椒辣油(ラーユ)が付いてくる。ソースは市販のケチャップではなく自家製のトマトソース。季節によって仕込み方を変えたりと、隠し味を変えたりと色々研究を重ねているそうだ。最近は隠し味にウィスキーを入れると、ウィスキーのピート香とベーコンの燻製香の相性が良くなるという発見があったらしい。自家製の山椒辣油は胡麻油をベースにゴボウや山椒を加えていて独特の清涼感のある香りが病みつきになる味わい。極太麺の食べ応え、トマトソースの濃厚な味わい、調味料のオリジナリィと全体的に秀逸で、過去に食べたナポリタンで一二を争う美味しさ。単体でももちろん美味しいけど、クラフトビールとの相性も抜群。夜遅くまで営業してるので、狛江湯の後の"サ飯"にもぴったり。